海を安全に楽しむための基礎的な知識・技能を体得してもらうとともに、水難救済ボランタリー思想の普及啓発のため、全国各地で「海の安全教室」を開催しています。
令和7年7月1日から2日にかけて、平塚市立花水小学校において、水辺の安全意識の向上を目的に、湘南海上保安署、平塚市消防本部、湘南ひらつかライフセービングクラブから講師を招き、児童を対象に心肺蘇生法(胸骨圧迫)の実技指導やe-lifesavingを活用した学習、さらに海や川での事故を防ぐ方法をクイズ形式で学ぶ授業が行われました。児童たちにとっては、楽しみながら水辺で安全に行動するための知識と技術を身につける貴重な機会となりました。
令和7年7月9日から16日にかけて、広島市立河内小学校、五日市中央小学校、藤の木小学校、矢野南小学校、美鈴が丘小学校において、広島海上保安部、日本赤十字社、広島市安芸消防団および(株)シーサイトから講師を招き、海や川に出かける際の備えや心構えについての講話と、着衣のまま水に落ちた場合を想定した着衣泳の実技講習が行われました。児童たちは、救命胴衣の正しい着用方法や水中での安全な行動を実際に体験しながら学び、水辺での事故防止に対する意識を高める貴重な機会となりました。
令和7年6月16日、沖縄県那覇市の沖縄県立沖縄水産高等学校において、海洋技術科の生徒40名を対象に、安全意識の向上を目的とした海の安全教室が開催されました。
第十一管区海上保安本部、那覇海上保安部、沖縄ライフセービング協会から講師を招き、那覇海上保安部による海難防止に関する講話、沖縄ライフセービング協会による海の安全講話のほか、心肺蘇生法の訓練が行われました。
生徒たちにとっては実技を交えた学びを通して海での安全行動の重要性を改めて理解する貴重な機会となりました。
令和7年7月8日、茨城県桜川市立雨引小学校において、4年生から6年生までの児童57名を対象に、茨城海上保安部および茨城県水難救済会から講師を招き、着衣泳の体験、溺者救助体験、ライフジャケットを着用した浮き方体験を実施しました。児童たちは、実際の体験を通して水辺の危険性や安全の大切さを学び、「海や川に子どもだけで絶対に行かないこと」「ライフジャケットの重要性がよく分かった」「イカ泳ぎができるようになったので海や川でも試してみたい」などの感想を述べ、水辺での安全意識を高める貴重な機会となりました。
令和7年6月26日(木)から8月29日にかけて、富山市立岩瀬中学校、和合中学校、北部中学校、水橋中学校、魚津市立東部中学校及び氷見市立朝日丘小学校において、生徒計573名を対象に、伏木海上保安部、富山北消防署、魚津消防署及び氷見消防署から講師を招き、「海の安全教室」を実施しました。
児童たちは、講話「海浜事故防止のために」(伏木海上保安部)、救命講習「心肺蘇生法(AED含む)」及び着衣泳法(各消防署)について詳しく学び、児童生徒が海や水辺での安全確保の大切さを理解し、事故防止への意識を高める貴重な機会となりました。
令和6年の船舶からの海中転落者のライフジャケット着用・非着用別による死者・行方不明者の割合は、着用者15%、非着用者50%です。過去5年間(令和2年から令和6年)の船舶からの海中転落者のライフジャケット着用・非着用別による死亡率は、着用者で13%、非着用者で53%となっており、非着用者の死亡率は着用者に比べ高くなっていることから、ライフジャケット着用の有無が、海中転落した場合の生死を分ける大きな要因となっています。

「令和6年海難の現況と対策(p91)」(海上保安庁)

ライフジャケット着用体験
平成30年2月1日以降、小型船舶の船室外の甲板上では、 原則、すべての乗船者にライフジャケットを着用させることが、船長の義務になりました。
離岸流
岸から沖に向って、強い流れを起こす離岸流。もし、巻き込まれてしまったら、まっすぐに戻ろうとせず、海岸と平行に移動し、離岸流から抜け出した後、岸へ向います。