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洋上救急事業

海上の傷病者を救う世界唯一のシステム“海の救急医療”。
昭和60年の設立以来、出動は882件、救助人員は915名を数えます。
(平成30年4月15日現在)


洋上救急の概要(動画)

 下記より洋上救急の概要(動画)を見ることができます。

洋上における医師の派遣は、人命救助と船員福祉という人道的観点にたって1985年10月より日本水難救済会の事業として開始されています。
洋上救急事業は、医師を洋上へ派遣して、救急医療を提供する世界で唯一のシステムです。
本動画は、洋上救急の概要をまとめた動画です。
なお、洋上救急の概要(英語版)もYouTubeで聴取することができます。


船舶で傷病者が発生すると…

 我が国の周辺海域においては、遥か洋上の船舶内で傷病者等が発生し、緊急に医師の加療を必要とする場合、海上保安庁の巡視船・航空機等で医師・看護師等をその船舶まで急送して応急治療を行いつつ、最寄りの病院に救急搬送しています。

通報から救急まで

慣熟訓練

 洋上救急では、医師や看護師は巡視船やヘリコプターに乗組み、遥か洋上まで出動し、厳しい自然条件や巡視船・ヘリコプターの動揺、騒音等の悪条件下における救命治療が必要とされます。
 このため、全国各地域では多数の医師・看護師が訓練に参加し、ヘリコプタ−等に搭乗して訓練を行うなど、現場の状況を実際に体験して出動に備えています。



ヘリコプター搭乗訓練ヘリコプター搭乗訓練
 洋上救急の現場に向かうヘリコプターに搭乗する際の注意事項等を訓練時に確認しておくことが必要です。





ヘリコプター機内での処置訓練ヘリコプター機内での処置訓練
 機内は狭く騒音や振動が伴うので訓練時に状況を体験しておくことが重要です。

(写真提供:海上保安庁)


出動事例

  • 平成30年3月22日 08:39発生
    【発生位置】
     宮古島から南南東約450海里付近海域
    【船種等】
     漁船(総トン数18トン 乗員7名)
    【傷病者】
     男性 22歳 機関員(インドネシア国籍)
    【傷病名】
      右下腿部刺創及び貫通
    【出動医療機関、医師等】
     下地診療所(医師1名)
    【出動勢力】
     航空自衛隊 救難ヘリコプター UH-60J


    【洋上救急活動状況】
     平成30年3月22日午前8時39分、日本船籍漁船船長から漁業無線局経由で、「乗組員1名の右下腿部をかじきマグロの角が貫通したため、船員保険無線医療センターから医療指示を受けたところ、『感染症の可能性を払拭できないため、至急医師による治療が必要である。』との回答があったので洋上救急を要請します。」旨の通報が第十一管区海上保安本部運用司令センターに入った。第十一管区海上保安部は、発生海域が遠距離であることから航空自衛隊へ派遣要請を行い、同日午後1時26分、下地島診療所医師1名同乗の航空自衛隊機UH-60Jが宮古空港を離陸、午後2時52分、該船と会合し患者を収容後、同日午後4時47分、宮古空港に到着。患者は救急隊へ引き継がれ宮古病院へ搬送された。



  • 平成30年3月10日 09:18発生
    【発生位置】
     硫黄島北海域
    【船種等】
     客船(総トン数35,265トン 乗員352名 乗客500名)
    【傷病者】
     男性 26歳 客室乗務員(インド国籍)
    【傷病名】
     右上腕部骨折の疑い
    【出動医療機関、医師等】
     日本医科大学付属病院(医師2名)
    【出動勢力】
     海上保安庁羽田航空基地 LAJ501
     特殊救難隊員2名
     海上自衛隊 救難ヘリコプター UH-60J


    【洋上救急活動状況】
     平成30年3月10日9時18分、航行中のパナマ船籍客船の乗組員が作業中に右上腕部を骨折した疑いがあり、早急に医療機関へ搬送し、受診が必要であると船医が判断したことから、洋上救急要請があったもの。午後3時51分、医師2名及び特殊救難隊2名同乗の「LAJ501」羽田空港出発。午後5時11分、災害派遣要請を受けた海上自衛隊機「UH-60J」が傷病者収容。午後5時50分、「LAJ501」硫黄島に到着。海上自衛隊から傷病者を引き継ぎ、硫黄島出発。午後7時56分、羽田空港に到着し、東京消防庁救急隊に患者を引き継いだ。



  • 平成30年2月9日 00:35発生
    【発生位置】
     宮古島から東約43海里付近海域
    【船種等】
     貨物船(総トン数17,018トン 乗員22名)
    【傷病者】
     男性 45歳 機関員(フィリピン国籍)
    【傷病名】
     急性虫垂炎
    【出動医療機関、医師等】
     浦添総合病院(医師1名)
    【出動勢力】
     海上保安庁那覇航空基地 MH974 MA721
     機動救難士2名


    【洋上救急活動状況】
     平成30年2月9日午前0時35分、フィリピンから韓国向け航行中のリベリア船籍貨物船の契約保険会社から「貨物船乗組員1名が、右下腹部に激しい痛みを訴えているためヘリコプターにて搬送して欲しい。」旨の通報があり、同日午前2時34分、同船船長が正式に洋上救急を要請した。午前7時10分、「MH974」に浦添総合病院医師1名が同乗し、那覇航空基地を出発、午前7時48分患者を吊上げ収容した。午前8時20分那覇航空基地に到着し、患者を待機中の救急車へ引き継いだ。



  • 平成30年1月24日 07:00発生
    【発生位置】
     小笠原諸島父島西方海域
    【船種等】
     かつお一本釣漁船(総トン数499トン 乗員29名)
    【傷病者】
     男性 64歳 機関長(日本国籍)
    【傷病名】
     急性心筋梗塞の疑い
    【出動医療機関、医師等】
     日本医科大学付属病院(医師2名)
    【出動勢力】
     海上保安庁羽田航空基地 LAJ500
     特殊救難隊員 2名
     海上自衛隊 救難ヘリコプター UH-60J


    【洋上救急活動状況】
     平成30年1月24日午前7時、日本船籍漁船より「機関長がめまい、胸の痛み、左手麻痺を訴え、体温を計測した結果34.9度であった。現在意識が有り、会話はできる状態。横浜液済会病院に医療指示を求めた結果、最寄りの港に入港、早急に医師の診断が必要であるとの指示を受けた」との通報があり、洋上救急の要請となった。午後1時5分、「LAJ500」に日本医科大学付属病院医師2名同乗し羽田空港を出発し、午後2時50分、硫黄島に到着した。午後1時54分、「UH-60J」により傷病者の吊上げ収容が完了し、午後3時30分、硫黄島にて傷病者を引き継いだ。午後3時45分、「LAJ500」は硫黄島を出発し、午後5時43分、羽田空港に到着。午後5時55分、患者を東京消防庁救急隊に引き継いだ。



  • 平成30年1月17日 04:00発生
    【発生位置】
     鹿児島県横当島西約72海里
    【船種等】
     旅客船(総トン数56,769トン 乗員605名 乗客951名)
    【傷病者】
     男性 66歳 乗客(アメリカ国籍)
    【傷病名】
      発作性心房細動
    【出動医療機関、医師等】
     米盛病院(医師1名、看護師1名)
    【出動勢力】
     海上保安庁鹿児島航空基地 MH973
     機動救難士2名


    【洋上救急活動状況】
     平成30年1月17日午前9時57分、イタリア船籍旅客船から国際VHFで、「本日午前4時頃、男性66歳1名(旅客)が心臓発作を起こし、スタッフの医師により、救急措置を施しているが、一刻も早く下船させたいのでサポートをお願いしたい」との連絡があり、船長等と調整した結果、患者の容態等勘案し、洋上救急対応となった。午後1時19分、米盛病院ヘリポートから同病院医師等を「MH973」に同乗させ、午後2時26分、鹿児島県黒島東側海域で患者を吊り上げ収容し、午後2時57分、米盛病院ヘリポートにて患者を引き継いだ。



  • 平成30年1月10日 17:14発生
    【発生位置】
     宮古島から北北西約32海里
    【船種等】
     水産庁漁業取締船(総トン数499トン 乗員17名)
    【傷病者】
      男性 48歳 料理長(日本国籍)
    【傷病名】
     急性下壁心筋梗塞
    【出動医療機関、医師等】
     沖縄県立八重山病院(医師1名)
    【出動勢力】
     海上保安庁石垣航空基地 MH971 MA866
     機動救難士2名


    【洋上救急活動状況】
     平成30年1月10日午後5時14分、水産庁取締船から「2〜3日前から料理長が胸が痛いと言っていたが、先程、症状が悪化して寝込んでいる。ヘリコプターによる救助を要請したい。」旨の通報が入った。同日午後5時40分、同船が医療指示を受けた結果、洋上救急を要請した。午後6時51分、石垣航空基地所属の「MH976」に県立八重山病院医師1名が同乗し、出発した。該船舶と会合後、午後7時48分頃患者の吊上げ救助を完了した。午後8時20分、真栄里ヘリポートに到着し、患者を待機中の救急車へ引き継いだ。



  • 平成29年12月31日 10:30発生
    【発生位置】
     口永良部島北西約21海里
    【船種等】
     貨物船(総トン数3,518トン 乗員14名)
    【傷病者】
      男性 54歳 船長(中国籍)
    【傷病名】
     左涙小管断裂 左頬部挫創 左眼窩内壁骨折
    【出動医療機関、医師等】
     米盛病院(医師1名)
    【出動勢力】
     海上保安庁鹿児島航空基地 MH962
     機動救難士2名


    【洋上救急活動状況】
     平成29年12月31日午前10時54分、パラオ船籍貨物船の日本総代理店から「船長が目を怪我して血が止まらないので救助願う」旨、通報があり、医療助言を受けた結果、洋上救急を要請した。小名浜からベトナム向け航行中の船内で荒天準備巡視中に錨鎖のねじれを解消する作業を行っていたところ、当該船長の左眼下部にバールが直撃し負傷した。米盛病院医師1名は、鹿児島航空基地から「MH962」に同乗し出発、途中米盛病院で医療器具を積み込み出動、機動救難士により吊上げ収容し、洋上往診をしながら鹿児島市立病院に搬送した。



  • 平成29年12月9日 13:49発生
    【発生位置】
     小笠原諸島父島北東約85海里付近
    【船種等】
     貨物船(総トン数31,541トン 乗員21名)
    【傷病者】
     男性 59歳 司厨員(フィリピン国籍)
    【傷病名】
     膀胱出血 急性腎不全
    【出動医療機関、医師等】
     日本医科大学付属病院(医師2名)
    【出動勢力】
     羽田航空基地 LAJ500 MH805
     特殊救難隊3名


    【洋上救急活動状況】
     平成29年12月9日午後1時49分、アメリカから中国向け航行中のパナマ船籍貨物船から運航管理者を介し「司厨員が4日前から体調不良を訴えており、保土ヶ谷病院医師に医療助言を求めさせたところ、早急に病院への搬送が必要であるとの回答があり、洋上救急を要請したい」旨の通報があった。10日午前2時59分、特殊救難隊員3名同乗の「MH805」は羽田空港を出発し、午前4時27分、八丈島到着。午前4時7分、日本医科大学付属病院医師2名同乗の「LAJ500」は羽田空港を出発し、午前4時52分、八丈島到着。午前5時28分、医師1名同乗の「MH805」は八丈島を出発し、午前6時17分該船舶と会合、患者1名を吊り上げ収容。午前7時30分、八丈島に到着。午前8時7分、八丈島空港にて患者を「MH805」から「LAJ500」に引継ぎ、「LAJ500」は八丈島を出発。午前9時10分、羽田空港に到着、救急隊に患者を引継ぎ日本医科大学付属病院に搬送。



  • 平成29年12月2日 23:00発生
    【発生位置】
     南鳥島西方17海里
    【船種等】
     漁船(総トン数89トン 乗員9名)
    【傷病者】
     男性 52歳 機関員(フィリピン国籍)
    【傷病名】
     意識障害
    【出動医療機関、医師等】
     東海大学医学部附属病院(医師2名 看護師1名)
    【出動勢力】
     海上自衛隊 輸送機C-130R


    【洋上救急活動状況】
     平成29年12月2日午後11時頃、航行中の日本船籍漁船から「乗組員が胸を押さえ意識不明、横浜保土ヶ谷中央病院に医療指示を受けた、早急な医療機関での受診が必要である」との通報があり、午後11時44分、同船船長が洋上救急の要請をした。3日午前1時41分、東海大学医学部付属病院の医師等同乗の「C-130R」厚木基地を出発し、午前9時6分」南鳥島に到着。午後1時34分、着岸した該漁船から傷病者を引き継ぎ、南鳥島を出発し、午後2時39分、厚木基地到着。午後3時1分、患者をドクターヘリに引継ぎ、東海大学付属病院へ搬送された。



  • 平成29年12月2日 14:40発生
    【発生位置】
      宮古島から南西約25海里付近海域
    【船種等】
      旅客船(総トン数102,587トン 乗員928名 乗客2,628名)
    【傷病者】
      男性 76歳 乗客(香港籍)
    【傷病名】
     肥大型心筋症
    【出動医療機関、医師等】
     沖縄県立八重山病院(医師1名)
    【出動勢力】
     海上保安庁 石垣航空基地 MH972
     機動救難士2名


    【洋上救急活動状況】
     平成29年12月2日午後2時40分、香港から那覇向けのイタリア船籍旅客船から「乗客が心臓病を発症したためヘリコプターによる救助を要請する。」旨の通報があり、同日午後4時零分、該船舶船長が船医の指示を受け、正式に洋上救急を要請した。午後4時25分、石垣航空基地所属のMH機に県立八重山病院医師1名が同乗し、同基地を出発。午後4時45分、該船舶と会合し、午後5時09分、患者の吊上げ救助が完了した。午後5時36分、真栄里ヘリポートに到着し、待機中の救急隊へ引き継いだ。









    洋上救急発生海域図(平成30年4月15日現在 882件)

    洋上救急海域図

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