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海難救助事業

自らの危険を顧みず人命救助に尽くす“海の救難ボランティア”。
設立以来、救助人員は193,882名、救助船舶は38,757隻を数えます。

突然のクモ膜下出血で座礁した船から身動きの取れない船長を救出

 一人乗り漁船の船長が操舵室内で倒れたのは操業を終え帰港中のことだった。突然のクモ膜下出血、舵取り役を失った船は、10ノットの速度を保ったまま、ついに港口の岩礁に乗り上げてしまった。
 救難所員が現場に駆けつけたところ、船は岩礁の上で横転していた。船内を探して操舵室に倒れている船長を発見した。
 船長は、意識はあるものの会話が全く出来ない。慎重に操舵室から運び出し、直ちに現場で待機していた救急車に引き継いだ。

乗り上げ船現場の状況
発 生 日:平成20年4月27日
対応救難所:能登内浦救難所

大破したボートから投げ出された遭難者を夜の海で必死の救出劇

 午後8時40分頃、プレジャーボートが高速で岩礁に激突して沈没。乗員4名全員が海中に投げ出され、漂流しているとの通報が入った。
 救難所は、直ちに7隻の救助船で現場に急行し、暗闇の海を漂流していた遭難者を発見した。
 しかし、遭難者は腹部内出血、背骨骨折、肺気胸で重傷のため救助船への引き上げは難航。救助員が海に飛び込み、遭難者を引き上げた。この迅速な救助活動により遭難者4名全員を救出した。

大破したプレジャーボートの船首甲板
発 生 日:平成19年5月31日
対応救難所:高知県宿毛救難所・大月救難所

岩場で孤立した二人の釣り人をさらわれた波の中から救い出す

 「釣りをしていた男性2名が、岩場で孤立している」。118番通報を受けた田辺海上保安部から出動要請があった。
 救難所員が駆けつけた現場は波が高く2人の男性は、救助船の前で高波にさらわれ、海中に投げ出された。1人は自力で岩場に泳ぎ着いたものの、もう1人は波に飲まれてしまっていた。
 波のうねりで岩に打ちつけられないように呼びかけながらの救助作業は、荒波による操船の不自由さからも困難を極めたが無事救出に成功した。

岩場に孤立した釣り人
発 生 日:平成17年6月6日
対応救難所:和歌山県紀南西部救難所

プレジャーボートが座礁浸水救助後は事故船を迅速に処理

 座礁した9名乗りのプレジャーボートが浸水状態に陥り、救助を求めているという連絡を受け、救助に向かったのは所長を含め5隻の救助船。現場では巡視艇との協力作業により乗船者全員の救助に成功した。
 さらに翌日、再び現場へ出動し、半沈没状態にあったプレジャーボートを引き卸し、漁港まで曳航した。その後、排水および陸揚げ作業を行い、救助活動は完了した。

岐志漁港への曳航作業
発 生 日:平成16年7月23日
対応救難所:福岡県岐志新町救難所

救助までの流れ